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「複利効果を生かしにくい」「信託報酬は通常オルカンの約3倍」だが…「オルカン高配当」に若者が食いつく意外な理由

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投資 オールカントリー 高配当
「オルカン」に高配当版が登場。通常版との違いや使い分けは?(写真:xiaoping/PIXTA)
  • 松田 聡子 ファイナンシャルプランナー/群馬FP事務所代表
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オルカン高配当の特性を踏まえると、ライフステージや投資目的に応じて以下のような活用パターンが考えられます。

現役世代の場合:オルカン+オルカン高配当

現役世代なら、両方を保有して役割を分ける方法が考えられます。通常のオルカンは、老後など将来のためのコア資産として積み立てを続けます。一方、資産の一部をオルカン高配当の配当払出型に投資し、そこから受け取った分配金は旅行や趣味、自己投資など現在の生活に使います。

通常のオルカンから全面的に乗り換える必要はありません。将来必要になる資産を別にしっかり積み立てているのであれば、高配当側から受け取った分配金については、あえて「全部使う」と決めるのもひとつの方法です。

資産活用フェーズの場合:年金を補う

シニア世代なら、「運用しながら使う」という役割がより明確になります。配当払出型は分配可能な配当収益に応じて受取額が変動するため、過度な分配になりにくい特徴があります。従来の一部の分配型投資信託と比べれば、いわゆる「タコ足分配」になりにくい商品設計です。かつて毎月分配型で基準価額が下がり続ける経験をした人には、この違いは大きいはずです。ただし、投資家の個別元本との関係によっては、分配金の一部または全部が元本払戻金に該当することもあります。

飛びつく前に知っておきたい3つの注意点

オルカン高配当はよく練られた商品ではありますが、名前だけで飛びつくのは避けたいところです。特に以下の3点を理解したうえで、投資しましょう。

・通常のオルカンとは連動する指数も値動きの特徴も異なり、高配当だから常に高いリターンが期待できるわけではない
・分配金を使えば、その分だけ再投資による複利効果は小さくなる
・分配金の額は保証されず、企業業績や配当動向、市場環境などによって変動する

それでも、資産額の最大化だけが投資の唯一の目的ではありません。「将来に備える資産は育てながら一部は今の生活を豊かにするために使う」といった、資産活用を取り入れるきっかけになるのがオルカン高配当なのかもしれません。

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