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千葉の記録的豪雨はなぜ起きたのか…猛暑日は100年で2.9日増加、豪雨は1.5倍 気象学者が示す"平均気温1℃上昇"の重み

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災害中継をする気象予報士のイメージ
温暖化が進むと、猛暑日や豪雨の頻度がさらに上がると考えられています(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 渡部 雅浩 東京大学大気海洋研究所気候システム研究系教授
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異常気象の変化は、気温だけに限りません。豪雨についても、温暖化との関係が見えやすくなっています。

気温が上がると、大気が含むことのできる水蒸気の量が増えます。水蒸気は雨のもとですから、雨が降るときに、より多くの水が一度に落ちやすくなります。日本の豪雨(短時間強雨)の観測データについては、後でくわしく取り上げます。

一方で、温暖化は単に「雨が増える」方向だけに働くわけではありません。

気温が上がると地表や植物からの蒸発も増えるため、乾燥しやすい地域では水不足が深刻になりやすくなります。つまり温暖化は水循環全体を強め、ある地域では強い雨が増え、別の地域では乾燥が進むことがあります。そのため干ばつについては、豪雨以上に地域差に注意して見る必要があります。

豪雨や台風への影響は?

Q:温暖化は豪雨や台風をどう変えるのか?

A:豪雨は「降るときに強く降る」方向へ変わる

1つ前のQでも見たように、気温が上がると大気中の水蒸気量が増え、強い雨が起こりやすくなります。ここでは、その変化が日本でどのような豪雨リスクとして現れるのかを、具体的に見ていきましょう。

日本の大雨は、梅雨前線や秋雨前線、台風、低気圧など、さまざまな気象条件のもとで起こります。

温暖化は、それらの気象現象を1つひとつ新しく生み出すわけではありません。しかし、大気中に含まれる水蒸気が増えることで、雨雲が発達したときに、一度に降る雨の量が増えやすくなります。

とくに、暖かく湿った空気が同じ地域に流れ込み続ける条件が重なると、発達した雨雲が連なり、線状降水帯のような大雨につながることがあります。つまり温暖化は、雨を降らせる気象条件がそろったときに、その雨をより強くする方向に働きうるのです。

そして実際に日本の観測でも、短時間に非常に強く降る雨は増えています。次の図は、全国のアメダス地点で観測された、1時間降水量50ミリ以上の年間発生回数を示したものです。

図:1時間降水量50mm以上の年間発生回数 ※棒グラフは各年の発生回数、折れ線は5年移動平均値、直線は長期変化傾向を示す(出典:気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」を元に作成)
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