これは普通の脱退騒動より厄介である。単純に「辞めた2人が悪い」「残った5人がかわいそう」という構図なら、ファンの感情も整理しやすい。しかし今回は、「本当にグループを守ろうとしていたのは誰なのか」という疑念が生まれてしまった。
そして、最も大きな問題は、グループ自身の今後すら決まっていない状態で発表が行われたことだろう。中間が自ら「宙ぶらりん」と表現し、「信頼を取り戻していくしかない」と語ったことからも、当事者側もその問題を認識していることがうかがえる。
通常であれば、脱退が決まれば、時期を調整し、新体制を固め、今後の活動方針を整理したうえで発表することが期待される。しかし今回は、脱退の事実だけが先に表に出て、その後にさまざまな調整が続いている。その進め方が、ファンの不安を増幅させたことは否定できない。
新しいWEST.を作るために必要なこと
今後のWEST.にとって本当に重要なのは、「なぜ2人が辞めたのか」という過去の答えをすべて開示することではない。それよりも、5人で続けるなら何をするのか、どんなグループになるのか、ファンに何を見せるのかという未来を具体的に示すことの方が重要である。
WEST.がこれからも活動を続けるのであれば、必要なのは「7人の物語」を無理に保存することではない。7人ではなくなった現実を引き受けたうえで、新しいWEST.を作ることだ。その再構築に成功すれば、今回の騒動はグループの第二章が始まるきっかけになるのかもしれない。


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