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第2次高市内閣「突然のハシゴ外し」の舞台裏、"ライバル"林芳正を"閣外追放"に追いやった高市首相の「したたかすぎる策略」

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高市早苗首相と林芳正氏
閣議に臨む高市首相(右)と林氏。両者の間で仁義なき心理戦が繰り広げられていた(写真:時事)
  • 泉 宏 政治ジャーナリスト
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そもそも、党役員人事と組閣・改造人事は、一体化して1日で終わらせるのが通例。ところが、高市首相は今回、あえて通例を無視する形で、党役員人事と内閣改造人事を切り離した。これには、自民党内からも「党役員を総入れ替えするならまだしも、ほとんど再任なら切り離す意味がない」といった指摘が相次いだ。

ただ、この戦略の狙いは「党役員人事の決定を受けて、改めて党・内閣の骨格や主要役職の継続を確認する」(党幹部)ことだった。その戦略が、副総裁や党3役として再任された麻生・鈴木・小林各氏が「首相の考えを尊重・支持する」と口をそろえることにつながったとみられる。

こうした高市首相のしたたかな戦略は、9日の段階で林氏にも伝わり、同氏自身も最も親密な相談相手に「総務相留任は受けざるをえない」と漏らしたとされる。それをかぎつけた産経新聞が、12日付の朝刊の1面トップに「林総務相が続投希望・首相に伝達」との大見出しを付けた特ダネを掲載した。

この報道について、政界関係者の間では「もともと産経は高市首相に最も近いとされる中央紙だから、官邸筋がリークした」(自民党幹部)との臆測も飛び交った。ただ、ほかの主要メディアは確認する材料もなかったため、「後追いせずに、なお状況を見守る構え」(有力中央紙関係者)を続けたのが実情とみられる。

「高市 vs. 林」の心理戦はまだ終わらない

参院幹事長の座を追われた石井準一氏。同氏を更迭したことで「重要法案の参院での処理を一段と困難にさせる」との声も出ている(写真:時事)

こうした林氏の処遇をめぐる一連の経緯について、多くの政界関係者からは「高市首相のしたたかさと、孤立を恐れて野に下る決断ができなかった林氏の優柔不断さが際立つ結果となった」(自民党長老)という厳しい指摘が出ている。

これに対して、林氏サイドは「現在のような“高市独裁”がいつまでも続くはずがない」(側近)と見通す。来春の統一地方選で自民党が苦戦し、4月からの消費税減税が物価高の沈静化につながらなければ、支持率下落で総裁再選も危うくなる展開も想定される、との読みがあるからだ。

さらに、参院自民党の役員人事で石井準一参院幹事長を更迭したことが「重要法案の参院での処理を一段と困難にさせる」(参院自民党幹部)との見方も広がっている。

永田町には「政界一寸先は闇」という格言もある。「高市 vs. 林」の心理戦の結末は、「1年後の総裁選の直前まで不透明」(自民党長老)というのが実態といえそうだ。

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