そして、やはり驚くのがビデオ課題です。
録画と提出は出願システム上で行われ、提出期間は2026年11月13日正午から16日午後11時59分まで。わずか4日間です。公式の2027年度入学者選抜の概要には、英語で提出することが明記されています。
そして2026年9月14日に公開された募集要項によって、この課題の輪郭がさらにはっきりしました。
ビデオは2部構成で、課題の詳細が受験生に通知されるのは11月6日。出願を終えた受験生に案内されるリンクから、オンラインシステム上で「その場で録画・提出」する形式で、事前に自宅で撮り直しを重ねた動画をアップロードすることは認められません。ルートBの受験生は録画用にウェブカメラを2台用意する必要があるとも明記されました。
つまり、課題の中身を知らされてから提出までは約1週間、実際に録画できる時間は3日半ほど。
事前に完成した原稿を何度も暗記するというより、その場で考え、その場で話す力を見る設計に近いことがわかります。
東大がわざわざエッセイとは別にビデオを要求した意味は、この形式まで含めて考えるとより鮮明になります。
文字ではなく「自分の声」で話す力も重視
文章なら、時間をかけて推敲したり、周囲から助言をもらったりできます。しかしビデオ、それも「その場で録画する」ビデオでは、その人の声、言葉の選び方、話の組み立て方、相手に伝えようとする姿勢が、文章とは違う形で表れます。
きれいな動画を作れるかではなく、画面の向こうにいる人へ、自分の考えを自分の言葉で届けられるか。
東大が、ペーパーテストとも「作り込まれた志望理由」とも異なる「生身のコミュニケーション」を見ようとしていることは、募集要項の公開でいっそう確かになってきました。


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