Route Aの共通テストは6教科8科目で、どちらの科目選択パターンでも数学Ⅰ・Aと数学Ⅱ・B・Cが必須です。理系型の選択では理科2科目、文系型に近い選択でも理科が必要になります。
「文系だから数学は不要」「理系だから社会は最低限でよい」という発想ではなく、文理を越えて幅広い基礎学力を持っていてほしい。ここには東大らしい要求が残っています。
変わったのは、学力を軽視したことではありません。学力だけで合否を決めるのをやめたことなのです。
自分の経験を「編集」して「伝える」力
では、何を使って差をつけるのか。第1段階選抜では、英語のエッセイ、英語のビデオ課題、教員などによる評価書、成績証明書、英語能力検定試験の結果などが審査されます。
特徴的なのが、課外活動や学習成果に関する3件の説明文です。それぞれ英語で100語以内にまとめ、内容を証明する資料を1点ずつ添付しなければなりません。
この提出物の組み合わせから、東大が見ようとしている能力を考えてみましょう。
エッセイだけでなく、ビデオ課題や課外活動の説明文も英語です。
ここで必要なのは、難しい英文を読んだり、文法問題の正解を選んだりするだけの英語力ではありません。自分が何を考え、何を経験し、そこから何を学んだのかを整理し、相手に伝わる形にする力です。
特に課外活動の説明文は、1件100語以内です。たくさん書けばいいわけではありません。限られた語数の中で、「何をしたのか」「なぜしたのか」「自分にとってどんな意味があったのか」を選び取る必要があります。
つまり試されるのは、英作文のうまさだけではなく、自分の経験を編集する力なのです。


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