まず、家で仕事の話をするときにすでに共通言語があり、説明がいらない。休日にそれぞれが会社のメンバーと出かけるときも、どんな相手なのかがわかる。
ただ、理恵さんが話した「社内婚だからこそよかったこと」は、単に話が早いことだけではなかった。
「多分、会社が別々だったら、家でダラダラしてるところを見るじゃないですか。でも私は、会社で頑張ってる姿を見てるからこそ、やっぱり尊敬の気持ちを持てるなと感じています」(理恵さん)
確かに、家にいるときの夫しか知らなければ、「この人、仕事ではちゃんとしてるのかな」と思うこともあるかもしれない。
背景を知ってくれていることに助けられる
一方、憲吾さんにとっても、同じ会社で働くことには大きなメリットがある。
「僕、帰るのが遅いじゃないですか。違う会社だったら、『遅すぎない?』『何してるの?』『早く帰ってきてよ』ってなっちゃいそうですよね」
23時台の帰宅が当たり前になれば、家で子どもを見ている側から不満が出ても不思議ではない。仕事の会食や出張が続けば、1週間ほど一緒に夕食を食べないことさえある。土日に仕事関係のゴルフやイベントが入ることもあるという。
「そういう理解がないと、そもそも結婚するのが厳しかっただろうなと思います。背景を知ってくれていることに助けられますね」(憲吾さん)
逆も同じで、理恵さんが平日の夜に会社の人と飲みに行きたいときには、憲吾さんの社内カレンダーを確認して予定を決めることもあるという。


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