アップル自身が設計し実施した試験であり、示されているのは他社機との差だけで、絶対的な誤差は出ていない。それでも、この会社が公式文書に競合製品の名前を並べ、数字を出した例は、筆者の記憶にはほとんどない。それだけ、この世代のセンサーに自信があるのだろう。
そして価格である。Series 12のアメリカ価格は399ドルで、前世代から据え置かれた。Ultra 4は日本で14万2800円と、Ultra 3から1円も動いていない。
さらに最新世代のApple Watchに搭載されるチップには、iPhone 18 Proに搭載されるA20 Proと同じ世代のCPU、GPU、そしてニューラルエンジンが搭載されている。一気に処理能力のレベルを引き上げることで、AI機能をApple Watchにももたらそうとしているのだ。
この秋、消費者はどう反応するか
最後に、今年iPhoneの買い替えを考えている読者に向けて、判断材料を整理しておく。iPhone 17シリーズは併売されるが、価格は上がった。18 Proとの実質的な差は、4段階の可変絞りを持つカメラ、3倍に広げたベイパーチャンバー(熱を広げる薄い密閉容器)による持続性能、そしてPro Maxでビデオ再生45時間まで延びたバッテリーである。
Duoはまったく別ジャンルの製品で、iPhone 18 Pro Maxとほぼ同じ254gの重さで1.5倍の画面を持つ代わりに、望遠レンズとFace IDがなく、価格は1.5倍になる。アップルは取材のなかで、Duoを「iPhone Airに続く、フォームファクターの再発明」と位置づけているが、iPhoneの進化版というよりも”派生版”と捉えたほうがしっくりくる。
MM総研の別の調査では、25年度の中古スマートフォン販売は360.7万台で7年連続の過去最高、新品との合算で中古の比率は10.3%に達した。端末の平均価格は8万1747円で、iPhoneは11万4234円である。そこに21万9800円の18 Proと36万4800円の折りたたみiPhoneが投入され、併売の17も15万9800円になった。端末の価格が上がるほど買い替えの間隔は延び、中古へ流れる。
この秋に買うかどうかの判断は、最終的には読者のものだ。ただ一つ確かなのは、来年の春まで、この秋に見た値札より安いiPhoneは店頭に来ない、ということである。そしてもう一つ確かなのは、このメモリ危機はまだ数年にわたって継続するということだ。


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