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木村拓哉(53歳)に再評価の波…平成の絶頂期→《何やってもキムタク》の逆風を経て、"継続"が評価を180度変えたワケ

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キムタク 木村拓哉
ソロでの新アルバム発売に海外ツアーなど、最近目覚ましい活躍を見せる木村拓哉(画像:Takuya Kimura公式インスタグラム@takuya.kimura_takより)
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木村拓哉に大逆風が起こったのが、SMAPが解散した16年。

『SMAP×SMAP』での異様なムードの謝罪会見、「今回、ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて、今、僕らはここに立ててます」という草彅剛の言葉が話題になった。さらに当時、グループで唯一の既婚者であったことなどから、さまざまな臆測が流れ、彼は「SMAP解散の戦犯」と騒がれることになる。

その時期撮影されていたのが、映画『無限の住人』(公開は17年)。役柄が不老不死の用心棒、万次。キャッチコピーは「不死身って、死ぬほどめんどくせぇ。」。

監督の三池崇史が、「死ねない男と、永遠にトップアイドルで降りられないところがかぶる」と話していたが、まさに“めんどくせぇの極み”のタイミングで演じた、この役。斬られても斬られても死ねない彼は、鬼気迫るものがあった。

逆風の中でも「キムタク効果」は絶大

そして不思議なのは、木村は叩かれ、炎上もするが、作品は常に一定の評価を得ており、ブランド力は安定していることだ。

バッシングが続く18年にスタートした『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)も好調。映画『マスカレード・ホテル』(19年)や『グランメゾン東京』(同年、TBS系)など、大ヒットを出し続けた。数多の連続ドラマで身につけた「職人を演じる職人技」は唯一無二。木村拓哉個人と切り離して、人を感動させるエネルギーがある。

挫折から立ち上がっていく姿と、鮮やかな料理シーンで人気を集めたドラマ『グランメゾン東京』(画像:Takuya Kimura公式インスタグラム@takuya.kimura_takより)

経済効果も相変わらずすさまじい。

ジャニー喜多川氏をめぐる問題が表面化した翌年、23年に公開された映画『レジェンド&バタフライ』。

事務所残留を決めた彼は少なからずバッシングを受けていたが、演じた織田信長にちなみ、映画のプロモーションとしても参加した「ぎふ信長まつり」では、過去最多の人出を記録。開催前も約39億円と試算(十六総合研究所)されていたが、蓋を開けてみるとそれ以上、約150億2400万円もの(関西大学・宮本勝浩名誉教授)もの経済効果を出したのだった。

ここまで偉業を達成する中で、むしろ興味深いのは、人気絶頂の97年に放送された『ギフト』(フジテレビ系)が苦戦していたことだ。平均視聴率が平均18.2%と、前年の「ロンバケ」の視聴率のほぼ半分である。

木村版『傷だらけの天使』『探偵物語』を狙い作られたサスペンスドラマだったが、恋愛要素ゼロが物足りなかったのだろうか。現在FODチャンネルで配信されており、評価は高い。ダークサイドのキムタクは時代を超え、一見の価値ありだ。

なぜかそこまでヒットしなかった、ある意味“伝説”のドラマ『ギフト』。「届け屋」として、女子高生や裏帳簿、脅迫状、ラブレターなど、さまざまなモノを届ける、ダークサイドな木村が見られる作品だ(画像:FOD公式サイトより)

『教場』で「キムタク」から「木村さん」へ

令和のキムタク再評価のきっかけと言われたのが、20年からスタートしたドラマシリーズ『教場』(フジテレビ系)。警察学校の冷酷無比な風間教官を演じ、「初の悪役」とも言われたが、ふたを開けてみれば、彼の王道中の王道、自分にも周りにも厳しい、異端のスペシャリストだった。

このドラマで特筆すべきは、彼が嫌っていた「キムタク」という通称から、「木村さん」へと、自然と印象が変わったことではなかろうか。というのも、共演がほぼ次世代のスター。主演でありながら、自分より彼らを輝かせる使命を果たしたことが大きい。

石原裕次郎が、『太陽にほえろ!』の主演ながら、ボスとして、おいしいところは若手スターに譲ったのと、少し似ている。

そして25年公開の映画『TOKYOタクシー』では、山田洋次監督の手腕と倍賞千恵子の包容力のもと、親近感の湧く子煩悩なタクシー運転手になっていた。

ちなみに、新たに木村が出演する「ロッテ プレミアムガーナ」のCMでは、倍賞千恵子が朗読を担当。今の時代を感じさせる新しい形のゴールデンコンビ、次の共演が楽しみだ。

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