有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

木村拓哉(53歳)に再評価の波…平成の絶頂期→《何やってもキムタク》の逆風を経て、"継続"が評価を180度変えたワケ

11分で読める
キムタク 木村拓哉
ソロでの新アルバム発売に海外ツアーなど、最近目覚ましい活躍を見せる木村拓哉(画像:Takuya Kimura公式インスタグラム@takuya.kimura_takより)
2/5 PAGES

95年11月リリースの竹内まりやの楽曲『今夜はHearty Party』には「キムタクさえも かすむような男」という歌詞が登場する。『ロングバケーション』のヒットも、バラエティ番組『SMAP×SMAP』(どちらもフジテレビ系、96年)も始まっていない時点で、「キムタク現象」は既に起こっていたのだ。

その後もキムタク現象は続き、彼のお気に入りの「goro’s(ゴローズ)」や「クロムハーツ」のアクセサリー、ドラマ『HERO』(01年、フジテレビ系)で着用した「A BATHING APE」の茶色のダウンジャケットなどに憧れ、小遣いをためて買った覚えのある人も多いだろう。

私の友人は、『ロングバケーション』に憧れ、スーパーボールを購入していた。そういった小さなアイテムまで、キムタクが関わればとにかく売れた。

商品が売り切れるだけではなく、CMポスターは盗難の被害が深刻に。即座に剥がされて盗まれるため、ポスターを見張るためだけの警備員が配置されたというからすごい。

平成からずっと、ファッショニスタである木村。インスタグラムでは愛犬とのお散歩ショットがよく投稿されているが、メディアではあまり見ないファッションが散見されるのがファンには嬉しい(画像:Takuya Kimura公式インスタグラム@takuya.kimura_takより)

景気低迷期、木村拓哉は進路や夢を提示してくれるヒーローだった

ファッション業界はもちろんだが、むしろ彼が世の中を変えたのは、若者に「仕事」への夢を与えたこと。つまりリクルート市場に与えた影響である。

『Beautiful Life〜ふたりでいた日々〜』(00年、TBS系)では彼が演じたことで美容師の志願者が急増。『HERO』では検察官(検事)、『GOOD LUCK!!』(03年、TBS系)ではパイロット(舞台となったANA〈全日本空輸〉の株価まで上昇した)が人気職種となった。そのほか、アイスホッケー選手にレーサー、調理師、ピアニスト……。

つまり、木村拓哉の人気の軸となっているのは、「働く姿を演じるのが抜群にうまい」という点にあるのだろう。大ヒット作を改めて観返すと、、恋愛シーンより、むしろ彼が努力と熱意で仕事を頑張り、周りを幸せにするシーンがとても魅力的に感じる。

特に90年代後半から平成中期の景気低迷期、「ワーキングプア(働く貧困層)」という言葉が生まれるほど暗かった中、木村拓哉は、見失いがちだった進路や夢を提示してくれるヒーローだったのではなかろうか。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数