1500形に次いで1994年に登場した「600形」は最初からアルミ合金製。外観は丸みを帯びた「バルーンフェイス」を採用し、側面の窓周りの塗装も含め、現在の京急車両のデザインの源流となった。京急の車両が継承してきたアンチクライマーは1500形が最後になった。
600形は今ではロングシート主体になっているが、当初はオールクロスシートで2人席にも1人席にもなる「ツイングルシート」を導入するなど、やたらと攻めた車両だった。
“攻めた後輩車両”とも実は共通点
600形の前面デザインはその後登場した2100形や1000形にも受け継がれ、新たな京急のスタイルとなった。ただ、側面を見ると窓の形や台車などを除いて1500形との共通点が多いという。パンタグラフなどの機器の配置も1500形のVVVF制御車とほぼ同じだ。
運輸営業部運転課主査(計画担当)の加覧剛宏さんは「600形は当初クロスシートだったため窓の形状が異なりますが、1500形とは『きょうだい』みたいなものです」と説明する。
京急最古参の1500形にはすでに廃車となった編成もある。界磁チョッパ制御の鋼製車は2023年12月に全車が引退した。仲間の数を減らしつつあるが、1500形はその前後で京急の車両が大きくスタイルを変えることになる“画期的”な車両だったといえる。

