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ライフ #「現金とっぱらい」の現場で

返済期間「35年超」が4人に1人に…80歳まで終わらない住宅ローンを抱えた44歳が"雪かきと草刈り"で生きる理由

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貸別荘の清掃で生活費を稼ぐ川口さん(44歳・仮名)(写真:筆者撮影)
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「ウチの会社も、店長クラスがいなくなるなど、人員整理がありました。やばそうなので、転職サイトに登録し、転職先を決めたんです。会社に進退を相談したら、4日後に退職が決まりました。それが2020年3月ぐらいのこと。すると、退職した翌月にあの緊急事態宣言が出たんです」

新型コロナの感染が拡大し、2020年4月に緊急事態宣言が発令されると、社会活動が一気に止まった。川口はその月から、転職先で働く予定だったが、「今は来ないでほしい」と入社を延期された。

「すごく不安でした。次の会社が決まっているから辞めたのに、翌月から収入が入ってこないことになりました」

川口は転職の狭間で無職状態になっていた。だがローンの支払い、生活費は待ってくれない。

そこで、1カ月ほど、地方で飲食店を始めようとしていた親戚の内装工事を手伝い、お礼をとっぱらいでもらった。高校以来の現金払いの仕事に生活を救われた。転職先から連絡は来そうにない。

「金を稼ぐ方法を探しました。最終的に派遣会社に登録し、働き始めました」

宅配会社の配送センターで荷物を仕分けた。正社員として20年近く働いてきた川口が、再び日払いに近い働き方へ戻った。

パチンコ店の退職から4カ月後の7月、入社を延期されていた転職先から、ようやく連絡が入った。

「いつから働けるのか、ひょっとしたら内定がなくなるんじゃないかと不安でした。正社員も安心できないと思いましたね」

転職するも降格人事で月収10万円減額

川口は再び、パチンコ店の正社員として働けることになった。転職条件は、以前と同額の給与。やり慣れた仕事で、日常が再開するはずだった。ところが、入社から数カ月後、川口は仕事上のミスを犯した。

「これは完全に僕が悪いんです。パチンコ台のメンテナンスには、会社で決められた作業手順や時間があるのですが、それを間違えてしまいました。社内では大きなルール違反とされ、降格が決まりました」

一段階の降格だったが、給料への影響は大きかった。毎月10万円近くの減額だった。その上、店舗を異動させられ、家族と離れ、寮に入った。会社の規則には納得した川口だったが、ローンや生活費は重くのしかかる。

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