イギリスの経営学者リンダ・グラットン氏は、共著『ライフ・シフト』で人生100年時代の生き方や働き方を提唱した。これまでの人生設計は、「教育→仕事→引退」という3段階モデルを前提としてきた。しかし寿命が大きく延びる中で、若い頃に学び、60代半ばで仕事を終える生き方は、経済的にも社会的にも維持が難しくなりつつある。
そこでグラットン氏は、学び直しや転職、副業、地域活動などの複数のステージを行き来する「マルチステージ型」を提唱する。生涯で複数キャリアを持つ生き方だ。
こうした変化の一部は、日本でも現実になりつつある。65〜69歳の就業率は、2015年の42%から25年に55%へ拡大し、70〜74歳でも25%から36%へ10ポイント以上増えた。事情はさまざまだろうが、多くの高齢者が「働き続ける人生」を選び始めている。
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