都営大江戸線・牛込神楽坂駅すぐ近くの袖摺坂(そですりざか)は、道幅が狭く行き交う人の袖が触れ合ったことから名付けられた、まさにその名の通りの細く急な階段。その先には弁天坂。かつて坂下の南蔵院境内に弁天堂があったことに由来する。
弁天坂を登って右折し、神楽坂通りに向かう道には、穏やかな勾配の朝日坂がある。かつての泉蔵院の朝日天満宮が名の由来とされ、坂沿いには寺がいくつも集まっている。
朝日坂を下って神楽坂通りに入ると、コボちゃん銅像に迎えられる。昭和世代にはおなじみの読売新聞朝刊に40年以上連載された4コマ漫画の主人公だが、作者の植田まさし氏が長年在住し、神楽坂で生まれた漫画であることから商店街に銅像が設置された。
そこから神楽坂通りを西へ進み、T字路から牛込中央通りに入って南へ少し歩くと、右手に矢来能楽堂が建つ。昭和27年築の木造の能楽堂は、国指定の登録有形文化財(建造物)に登録され、現在も能楽の稽古に使用されるほか、能や狂言の公演が行われている。舞台がない日は見学可能(要問合せ)。
この地を守ってきた神社の独特な空気感
神楽坂駅を挟んで神楽坂通りの反対側に建つ赤城神社は、建築家・隈研吾氏がデザインしたモダンな建造物として知られ、敷地内にマンションが建ち、1階にカフェとレストランを併設する。
450年以上の歴史があり、牛込神楽坂の総鎮守として尊信されてきた赤城神社は、老朽化した神社の建て替えと周辺の土地活用を一体的に進める再生プロジェクトにより、2010年に現在の建物に生まれ変わった。


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