脳血管疾患は、要介護になる原因の第2位(約2割)でもあります。命が助かってもマヒや言語障害などの後遺症が残ることもあるため、元通りの日常生活を送れるようになるとは限りません。ここが、この病気の本当の怖さだといえます。
ただし、血管が詰まってもすぐに脳細胞が死ぬわけではありません。
「時は脳なり」という理由
早期であれば、血流低下によって脳細胞は働きを止めるものの、血流が再開すると再び機能を取り戻します(この状態をペナンブラといいます)。ところが、ある一定の時間を過ぎると脳細胞は完全に死んでしまい、血流を再開させても生き返ることはできなくなります。
そのため1分1秒でも早い治療が必要となり、医師の間では「Time is money」ならぬ「時は脳なり(Time is Brain)」という言い方があるほどです。
■脳梗塞の3つのタイプ
脳梗塞は、詰まった血管の太さと、詰まる原因によって3つに分類されます。
・ラクナ梗塞
脳の深部には、直径1mmにも満たない極細の血管(穿通枝:せんつうし)が無数に走っています。何らかの理由でこの血管が詰まって、血流が途絶えた状態が「ラクナ梗塞」です。ラクナはラテン語で「小さなくぼみ」を意味します。
ラクナ梗塞の最大の危険因子は高血圧で、長く患っている人ほどリスクになります。
症状は「片手だけがしびれる」「少し動かしにくい」程度と軽いことが多く、夜間から早朝にかけて発症し、朝起きたときに気づくケースが典型的です。軽症とはいえ放置しておくと、歩行障害や血管性認知症の原因になります。


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