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ライフ #小さく暮らす

「働く犬はかわいそう」との声もあるけど⋯スキルス性胃がんで闘病中の還暦夫を支える6歳介助犬が「きっと幸せ」な理由

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こうちゃんが暮らしに加わり、夫が少しずつ外に出るようになりました(写真:筆者撮影)
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年明けから、徐々に夫の体調は好転していきました。とはいえ、体調に波があり、外出が難しい時期は、在宅で訓練できるように日本聴導犬協会のスタッフが自宅まで通ってくれました。体調が良いときは、外出訓練にも取り組みます。

夫は左手で杖をつき、右手でこうちゃんのリードを握ります。最初はお互いにおっかなびっくりだったのが、いつしか歩調も息もぴったり合い、こうちゃんは、夫のことをチラチラと確認しながら、歩く速度を合わせて寄り添うように。

入院中の病室。立ち上がり禁止でないときは、ベッドの柵につかまり、立って過ごすストイックさ(写真:筆者撮影)

入院すれば訓練は中断を余儀なくされます。でも、入院中も体力を落とさないため、体を起こせるときはベッドの柵につかまり立ち。歩行許可が出れば、病棟内をひたすらに濛々と歩き回る。退院したらすぐに、こうちゃんとの訓練に戻るために、ストイックに頑張りました。

そして2026年3月に、約2年に及んだ40日間の訓練を修了しました。

こうちゃんは存在自体が頼もしいスーパードッグ

こうちゃんが夫を、お出かけに連れ出してくれます(写真:筆者撮影)

介助犬の仕事は、普通の人からしたら「意外と大したことをしていないんだな」と感じるかもしれません。確かに、サポートは限定的で、靴下を履かせるのも、足の爪を切るのも、相変わらず私の仕事です

それでも、介助犬だからこそできることがあります。こうちゃんと一緒なら、「やってみよう」「自分にもできる」と思える。ひとりでは難しいことにも挑戦する勇気が湧いてくる。こうちゃんは、夫に

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「頑張るパワー」を与えてくれる存在なのです。

合同訓練を終えた夫は、3月末、こうちゃんと一緒に認定審査に臨み、無事に審査を通過しました。身体障害者補助犬認定証を受け取りました。こうして、こうちゃんは正式に、夫の「相棒」になったのです。

それから半年。夫は一度も入院していません。こんなに長く入院しなかったのは、がんで闘病を始めた4年間で初めてのこと。もちろん、抗がん剤の効果も大きいのですが、こうちゃんの存在は、それ以上に大きいのではないかと思うのです。

そして、こうちゃんにとっても、今の生活は幸せなはず。飼い主の希望込みかもしれませんが、彼女のキラキラ輝く瞳を見ているとそんなふうに思えます。だからこそ、「家族」になれたことに感謝しながら、こうちゃんの幸せも考えていきたいと思う日々です。

【前編】スキルス性胃がんで「余命半年」宣告も⋯4年経った今が一番元気!「6歳の介助犬」と送る"幸せな闘病生活"の実態

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