では、話し合わないのか? そうではなく必要なことがあれば、その時に関係する人同士で短く話す。個別の打ち合わせや確認は非常に頻繁に行うという。日常的な情報共有にはWhatsApp(対話型アプリ)なども使うと聞いた。
つまり、「会議を減らす=話し合いを減らす」ではない。全員を決まった時間に集めることは減らす一方で、必要な人同士の対話は細かく頻繁に行う。会議を減らしているというより、「話し合いの形を変えている」と言ったほうが近い。
さらに、教師が休憩を取る際には、別のスタッフが子どもを見ることもあると聞いた。通常授業日に私自身が目撃したわけではないが、話を聞きながら「担任だから全部やる」のではなく、学校として必要な仕事を、その時に誰が担うのかを考えているように感じた。
しかし、聞けば聞くほどわからなくなる。複数の教師で担当するなら情報共有は増える。週3日しか働かない教師がいるなら、残りの仕事は誰かがやるはずだ。それなのに定例会議まで少ない。
いったい、どこで帳尻を合わせているのだろう。この疑問が帰国後も残り、政府統計や労働制度、さらには初等教育の全国労働協約まで調べることになった。
「週5日未満」は特殊な働き方ではなかった
オランダ教育・文化・科学省が2026年4月に公表した25年のデータでは、初等教育教師の勤務量は、フルタイムを100%として、45%未満(週2日未満)11.5%、45〜65%(週2〜3日)33.7%、65〜85%(週3〜4日)26.7%、85%以上(週4日超)28.1%だった。85%未満を合計すると71.9%になる。
ただし、これは実際の出勤日数ではなく、契約上の勤務量を日数換算した目安である。それでも、現地で聞いた「週3〜4日程度働く教師も珍しくない」という話は、全国データとも整合していた。


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