企業の新卒採用では、学生優位の「売り手市場」が続いている。リクルートワークス研究所によると、2027年卒の大卒求人倍率は1.62倍。前年の1.66倍から2年連続で低下したものの、求人が学生の就職希望を上回る状況は変わらない。
内定の進捗を見ると、インディードリクルートパートナーズの調査では、2026年6月1日時点の27年卒大学生の就職内定率は77.2%(大学院生を除く、内々定を含む)。選考解禁時点ですでに8割近くが内定を得ており、就活の早期化がうかがえる。
27年卒の就活生が選んだ企業は?
そうした状況で27年卒の就活生は、どのような企業に魅力を感じたのか。それを知る手がかりとなるのが、文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所が実施する「就職ブランドランキング調査・後半」だ。対象は就職サイト「ブンナビ!」に登録する27年卒の大学生・大学院生。今回は1万3331人から回答を得た。
調査期間は2026年3月16日から6月30日。前半は「あこがれやイメージ」が先行しやすいのに対し、後半は説明会や面接などを通じ、企業への理解を深めた時期の評価を読み取れる。今回はその後半調査から、総合順位の上位300社を掲載する。同研究所は、選考が本格化する後半期には「働くイメージ」がより重要になると分析する。企業との接点が増え、仕事内容や成長機会、社員の雰囲気・社風などへの理解が深まり、「そこで働く自分」を具体的に描ける企業が志望先として選ばれる傾向がうかがえるという。
トップは伊藤忠商事で、前年後半に続き1位を獲得した。27年卒は前半、後半とも総合1位。今回は男子・女子・文系・理系のすべてで1位となり、属性を問わず高い支持を集めた。
トップ10のうち9社は前年後半と同じ顔ぶれだが、新たに入ったのが丸紅だ。前年32位から5位へと大きく上昇し、女子3位・文系5位・男子7位・理系10位だった。住友商事も7位を維持し、三菱商事が12位、三井物産が18位と、総合商社5社がトップ20に入った。豊田通商も前年114位から29位へ浮上している。
2位は日本生命保険、3位は大和証券グループで、金融の強さも健在だ。SMBC日興証券(14位)、Daiichi Lifeグループ(第一生命、16位)、東京海上日動火災保険(20位)、三井住友信託銀行(21位)が続く。野村證券は前年87位から28位へ上昇した。

