JRは大阪駅、私鉄や地下鉄は梅田駅。いずれも各社のメインターミナルであり、目と鼻の先にある駅で名前が異なるというのは、全国的にも珍しいケースである。
大阪駅は150年以上の歴史
歴史的な流れで見ると、最初に開業したのは大阪駅だ。新橋―横浜間で日本初の鉄道が走り始めた2年後の1874年、大阪―神戸間で官営鉄道が開業。その東の始発駅として、大阪駅が設置された。名前はもちろん、商都・大阪のターミナルであることに由来する。
ただし、「大阪」という地名はこのエリアのもう少し南側、大阪城の北側を指すものであり、大阪駅がある場所はその頃から「梅田」と呼ばれていた。
もともと「埋田」と記されたとおり、梅田エリアは見渡す限りの湿地帯であり、栄えているどころか人がほとんど住んでいない場所。「こんなところ、大阪とちゃう!」と大阪っ子は考えた……かどうかは定かでないが、大阪の人々は「大阪駅」ではなく「梅田すてんしょ」と呼んでいたという。

