これらの回答から推察されるのは、「“自分”を満足させることばかり優先させて、周りの人を含めた“自分たち”を満足させようとは考えない」「便利なツールを、趣味など自分が好きなものにしか使おうとしない」こと。
ふだん最も感じている、困っている項目に「自分の見た目(容姿・体型)が気に入らない」が挙げられたことから、自意識が高まっている一方で、他人への意識が低くなっている様子がうかがえます。
これはふだんさまざまな世代の悩み相談を受けている筆者は感じていたことですが、昭和・平成の頃よりも何かと便利になり、自由が増えたことで、若者ほど“共生する”という感覚がつかみにくくなっているのかもしれません。
「未婚者の不安」をあおる分析結果
さらに気になるのは、「もっと知りたいこと」の項目で「自由な時間に親しく過ごせる人をみつける方法」「恋愛や人との関わり方で困ったときに役立つ情報」を挙げる人が、年齢階級が低いほど多いという分析結果。つまりツールの使い方に長けているはずの若い人ほど出会いやコミュニケーションに悩みを抱え、助けを求めている様子がうかがえます。
また、これらの人間関係に関する項目が「よい仕事が見つからない」の39.6%、「自分や家族の収入が少なく生活が苦しい」の31.9%などの仕事やお金を大きく上回っていることが深刻さを裏付けています。
社会としては、「若者を楽しませる趣味などのツールや情報ばかりではなく、人間関係で安心できるようなものをいかに提供していけるか」が求められているのかもしれません。見方を変えれば、「若者は人間関係の悩みを軽減できるものであれば喜んで購入する」というビジネスチャンスでもあるのでしょう。


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