岡山市北区にある岡山県立の男女共学6年制学校だ。52年にわたる岡山大安寺高校の歴史と伝統を受け継ぎ、2010年4月の開校から17年目を迎えた。開校以降、難関大学の合格者を伸ばしており、前身の高校時代を含めて多くの人材を輩出している。
文理問わず各分野で活躍する学者たち
日本の歴史学者・歴史家で今、最も広く知られている人物は磯田道史(みちふみ)=国際日本文化研究センター教授=であろう。テレビ出演やベストセラー書籍など、メディアでの露出度がすこぶる高いからだ。
磯田は、岡山大安寺高校卒業後、京都府立大に1年在籍した後、慶応大文学部に入り直し、日本史学を専攻した。慶応大大学院文学研究科博士課程修了。「近世大名家臣団の社会構造」で博士号を取得した。
03年に新潮新書として発刊された『武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―』で、磯田の名は一躍、世間に知れ渡ることになった。東京・神田神保町の古書店で入手した史料を基にしたドキュメンタリー的な一般向け教養書で、新潮ドキュメント賞を受賞。10年には時代劇として映画化もされた。
磯田はさらに、生活者の視点や災害史などユニークな切り口の歴史研究で文筆を重ね、日本エッセイスト・クラブ賞、伊丹十三賞も受賞した。NHKの歴史番組では司会者を務め、報道番組にもコメンテーターとして頻繁に登場する。BS日テレでは「磯田道史の歴史をゆく」という冠番組も放送中だ。研究者の枠を超え、茶の間にまで名のとおった歴史家である。1970年、岡山市生まれ。
学者・研究者として活躍している卒業生を、さらに挙げてみよう。
この記事は会員限定です
残り 3414文字

