例えば、アンケートサイトの開発において最大の懸念点となるのが情報漏洩リスクだ。宮本さんはそれを避けるため、ユーザーの「名前やメールアドレスなどの個人情報」は、一切取得しない設計にした。「情報を持たなければ、漏れることもない」という割り切りである。
また、クラウドストレージを利用する際には高額請求が発生するリスクを防ぐため、管理画面の中に「今月の使用量と費用が一目でわかるダッシュボード」を自作して組み込んだ。
「外からは見えない地味な部分ですが、これがあるからこそ、予算をかけずに安心して運用ができました。『すごくお金がかかっているんじゃない?』と思われることが多いんですが、基本的なツールは数千円のプランを使っています」
スマホのメモアプリを基にしつつAIツールは「特性に応じた使い分け」
プログラミング未経験だった宮本さんが重視したのが、自分の作りたいものを論理的な仕様へ落とし込むことだ。そのため、開発プロセスでは、AIツールの「特性に応じた使い分け」を行った。
「もともとは、いきなり開発ツール上のチャットで『こういうものが作りたい』と会話していました。でも、それだとふわっとした指示がノイズになってしまい、意図しないコードが生成されてしまうんです。
失敗を経て、今は思考のフローによって、利用ツールをはっきり分けるようにしています。まず、スマホのメモアプリに記録したアイデアを、ChatGPTやClaudeといった文章生成AIと対話して、ロジカルに整えます。
そうして出来上がった仕様書を、CursorやClaude Codeといったコーディング専用のAIツールに読み込ませるんです」


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