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木は「冬の新月」の時期に切るべき…ベテランの木こりがこだわった"100年の迷信"の前に惨敗を喫した《AIの死角》

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木こりに口承で伝わってきた「知恵」の前に、AIはなぜ敗れたのか(写真:Rise/PIXTA)
  • 堀場 英雄 「学び方」の革新を目指す複業家、多読英語塾「BOOK i LAND」創業者・学長、iU(情報経営イノベーション専門職大学)客員教授
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●メカニズム――「なぜ効くのか」の説明が、筋道立てて存在するか
●実証の厚み――結果は、繰り返し・独立に確認されているか
●反証の扱い――都合の悪いデータに、向き合っているか

正直、エセ科学を見抜くのは、簡単なようでとても難しいのですが、この3軸で見れば、ただの「迷信」か、「本物の知恵」かを判断する糸口にはなります。

境界線は、時代でひっくり返ることもある

たとえば、擦り傷の治療法。私が子どもの頃の常識は、「消毒して乾燥させる」でした。赤チンを塗り、ガーゼを当て、かさぶたができるのを待つ。最近では見かけなくなりましたよね? 今は、「消毒はせず、湿潤環境を保つ」モイストヒーリングが、家庭でも常識になりつつあります。180度の反転です。

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そしてその反転は、「最新の科学」が新たに発見したから起きたわけではありません。科学的な反証データは、実は1962年に、すでに存在していました。半世紀近く眠っていた答えが、ようやく市井に届いたのです。

正しい答えが見つかっても、業界の慣性などで、半世紀遅れることもある。これは医療業界の特殊事情ではなく、あらゆる業界で起こり得ます。

ただし、AIを「疑え」とは、AIを「使うな」ということではありません。AIは、強力な道具です。迷信だからバカにする、最新だから信じる、伝統だから尊ぶ、AIだから疑わない――どれも「妄信」です。メカニズムと、実証の厚み、そして反証の扱い。この3軸で、自分の頭でふるいにかけて、初めて「科学のフリ」と「本物」の境界線を引く目が育ちます。

これは、骨が折れます。簡単ではありません。けれど、簡単ではないからこそ、鍛える価値があります。定説のある科学の「なぜ」については、AIがとてもわかりやすく教えてくれます。まずはそこから始めて、「なぜ?」と考えるクセをつけていくのも、よいかもしれません。

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