有料会員登録
ライフ

700万円の投資で40億円の利益を生み出した男の思考法――彼が"攻めのリスクマネジメント"を徹底できたカギとは

7分で読める
リスク管理
リスクを管理しながら結果を残すには何が必要でしょうか(写真:Bongkarn Thanyakij/PIXTA)
2/4 PAGES

さらに、私がいた物流センターは東京駅まで車で25分という、首都圏への巨大マーケットに向けて即座に配達ができる場所にありました。配送スピードを何よりも大切にしているアマゾンにとっては、理想的な立地です。

これらを踏まえると、追加人員を雇わず、場所探しも不要な現在地での事業投資は、たとえ7億円必要だとしても、おそらく副社長は了承してくれると考えました。

しかし、私はそこで少し思いとどまりました。仮に了承してくれたとしても、コストのかかるありきたりな案で、あのアマゾンの副社長が満足するでしょうか? この問いこそが“攻めのリスクマネジメント”の始まりでした。

一般的に、お金がかかるということは大掛かりなことなので、時間もかかります。アマゾンでの案も、物流センターを拡張するために壁を取り払い、巨大な機械を2台搬入し、電気配線や通信経路を組み直すという大掛かりなものでした。

その結果、計画開始から完了までのざっとした必要期間は1年半。さらに、機械搬入時は物流センターそのものを停止しなければなりません。

お金も時間もかかるこの案に、アマゾン副社長が満足するわけがありません。そこで私は「彼を心の底から満足させるために、誰も思いつかないような“すごい案”を作り出す」と決心しました。

守りを担保できれば攻められる

しかし、決心しただけですごい案が生まれるはずがありません。この時点で、副社長へのプレゼンまで残り5週間。できるかどうかもわからないことのために、完成までの必要期間が予想できないことに取り組むのか?

ここで私が、もし「アマゾン副社長に直接プレゼンできるなんて、一生のうち一度あるかないかの大チャンス。そのチャンスにかけて、一か八かすごい案ができるかどうかに全力を尽くそう」と思っていたら、私のリスクマネジメント力はゼロです。

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数