食事から摂取する以外に、紫外線から生成することができる稀有な栄養素ビタミンD。そのビタミンD不足の日本人はなんと98%にものぼる。
日照時間の短い国と比較してもビタミンD不足が顕著な理由はどこにあるのか、猛暑がどのように関係しているのか、専門家の見解から紐解いていく。
ビタミンDの不足している日本人は98%
猛暑や酷暑が続いたと思ったら、豪雨に襲われたりと、今年の夏は例年以上に読めない天気に振り回されてきた。
それでも、9月になってもまだまだ猛暑日が続くのが今の日本。男女問わず、日傘を片手に歩く姿はもはや日本の夏の風物詩といえるだろう。
しかし、日光により生成されるビタミンDの不足している日本人は98%にのぼるといわれている。
一般的にビタミンは、自身の体内で必要量を生成することができないため、食事で摂取する必要がある栄養素と定義されている。
しかし、ビタミン群の中でも「ビタミンD」はやや特殊だ。食事からの摂取のほか、紫外線を浴びることで、皮膚でも生成することができる。
ビタミンDはカルシウムの吸収を高め、骨や歯を丈夫にすることで知られている。ビタミンDが不足すると、大人であれば骨軟化症、骨粗しょう症などの原因になるほか、最近ではフレイルとの関連で筋肉との関わりも注目されている。
さらには、2型糖尿病や高血圧症、それに付随する心血管疾患リスクとの関係も指摘され、コロナ禍では免疫系との関わりも注目された。
また、過去の病気と思われていた子どもの「くる病」が近年増加しているというのも、このビタミンD不足に起因しているそうだ。
大阪公立大学大学院生活科学研究科 生活科学専攻 教授で、生活科学部 食栄養学科教授の桒原(くわばら)晶子さんによると「世界各国のビタミンDの血中濃度を調べた論文を集めて示した世界地図では、赤道直下の国は総じて濃度が高い。日本はビタミンD状態が低いというデータが出ている国の1つだ」という。


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