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5. 才能があるかどうかは、努力してみないと分からない
最後に、私が個人的にもっとも本質を突いていると感じたのがこちらの回答群です。
・「一度努力しなければ本当に勝てないかどうか分からなくない?」(2年・理科二類)
・「才能に勝てないと思ってる時点ではまだ努力できてない」(1年・理科二類)
・「才能を見つけるために努力する」(1年・文科一類)
・「努力してから言え」(3年・教育学部)
「自分には才能がない」と決めつけている時点で、そもそも十分に努力できていないのではないか——そう切り込む回答です。少し厳しいですが、これは高校生に向けて伝えるべき重要なメッセージではないかと思います。
また、数百通の回答のなかには、思わずうなってしまうユニークな答えもいくつかありました。
・「魂の格が上がるから」(1年・理科一類)
・「努力の過程で色んなことを知ったり、人と知り合ったりする。そこが未来の自分にとって大事になるし、たとえ結果が出なくても、後悔がより少なくなる」(2年・前期教養)
・「努力している過程で仲間ができるから」(1年・理科二類)
・「努力の方法を間違えている」(2年・理科一類)
また、こんな強い言葉の回答もありました。
・「ふざけているんですか?努力しても才能のある人に勝てないとなぜわかるんですか?その意味不明な前提を今一度考え直してください」(1年・文科一類)
他にも、「努力なんて意味ないよ」「したくなければしなくていい」「特になし」という、あえて突き放すような回答もありました。全員が判で押したように「努力せよ」と説教するのではなく、多様な意見が並んでいました。
努力する意味
さて、改めて回答全体を眺めてみると、東大生たちの答えには、いくつかの共通したメッセージが浮かび上がってきます。
才能ある人も、見えないところで努力している。
「勝ち負け」ではなく、自分の成長という軸で努力を捉えよう。
全員に勝つ必要はない。同じレベルの人に勝てれば十分。
努力しない人には必ず勝てる。それだけで価値になる。
才能の有無は、努力し尽くしたあとにしか分からない。
高校生から「努力しても才能のある人に勝てないのに、努力する意味はあるの?」と聞かれたとき、皆さんならどう答えるでしょうか。
今回ご紹介した東大生たちの言葉のなかから、ご自身の考えに一番近いものをぜひ探してみてください。そして、目の前の高校生に伝えるときの参考にしていただければ幸いです。
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