開業時、すでに都市化されていた都心に建設されたところは、急カーブ、急勾配、そして左右両方にあるランプへの出入り口など、安心して走りにくい環境にある。筆者の知り合いでも、「首都高だけは運転したくない」という声をよく聞く。
一方で、摩天楼の間を抜けるように走るルートでは、大都市TOKYOを感じる疾走感がある。また、東京スカイツリーや東京タワーのすぐ横を通る地点があったり、夜の川崎線では京浜工業地帯の工場夜景が間近に見られたりと、首都を走る道路ならではの景観を愛でられる“特典”もある。
江戸橋ジャンクションを下から見上げる写真は、近未来の光景そのものだとして、とりわけ外国人観光客に人気があるようだ。
このように良くも悪くも東京の発展を支えてきた首都高は、首都の顔のひとつである。現在、日本の道路の原点ともいえる日本橋では、橋の上を通る首都高を地下に移設する工事が始まっている。
天空の都市高速の景観はすでに首都の一部になっている一方で、ビルの高層化が進む都心だからこそ青空を取り戻すのが未来のためなのか、さまざまな思惑を背負いながら、首都高はさらに進化を遂げようとしている。


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