そこから駅に戻り、地下の小田急線駅から吹き抜けのグルメ街・シモキタエキウエを通って東口に抜け、線路跡を北東に進む。すると、下北線路街 空き地の先に建つのが、路面分棟型の24棟の商業空間・reload。各区画が独立した個店街になり、スタイリッシュで洗練された空間が特徴的だ。
古着やサブカルの街とは異なる下北沢の一面を垣間見るエリアだ。
ポジティブなエネルギーがあふれる混沌とした街
下北沢は日本屈指の若者文化の街だろう。街中を歩けば、こだわりの個性的なファッションに身を包むティーンを中心に、演劇や音楽、アートに感度の高い若い世代で賑わう。
古着屋を訪れる若者たちのエネルギーが街全体にあふれながら、エリアによっては表参道や青山のような洗練された街の空気が漂う。一方、昭和の建物がそのまま残るディープなエリアもあり、歴史ある演劇と音楽の文化も息づく。
それらがひとつの街に混在する混沌とした街だ。なのに、街全体は明るくポジティブなオーラを放ち、そこにいるのが心地いい。さまざまな体験価値があるから、その魅力を言葉にするのは難しい。ふらっと訪れた人には、街のエネルギーのようなものがそれに当たるだろうか。
そこは、若者たちが集まる街だが、外国人をはじめ観光客も多く、小中学生を連れた家族連れも目立ち、カレーを食べに来る人たちは年代も幅広い。そんな誰もが気軽に街歩きを楽しめる街だ。
古着の若者カルチャーの街というと、ハードルが高いように感じるかもしれないが、訪れてみれば拍子抜けするかもしれない。形式張ってもいないし、排他的でもない。誰もを受け入れる間口の広さがある街だ。気づけばすんなり街に溶け込んで、この地の独特なあり方を楽しんでいる。
古着やインディーズカルチャーに疎くても気後れすることはまったくない。おいしいカレーを楽しむだけでいい。でも、せっかく訪れたら、街のいろいろな顔を見ておけば、きっと驚きや発見があるに違いない。心躍るワクワクがある楽しい街だ。


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