もちろん協力した日本企業側にとっても簡単な作業ではない。過酷で難しい題材ということから、両社は映画から着想を得て、極秘プロジェクトのコードネームを「プライベート・ライアン(Saving Private Ryan)」としていたという。協力企業名は明かされていないが、結果として、Galaxy Z Fold8は同シリーズ史上最軽量の折りたたみスマホになり、Galaxy Z Fold8 Ultraは、開いた状態で約4.1mmと、同社製折りたたみスマホとしては最薄を実現できている。
課題は「価格」、長期戦略を見据えるサムスン
サムスンは積極的なマーケティング施策と技術開発で、折りたたみスマホのリーダー維持を目指している。おそらく当面、この狙いは達成されるだろう。
だが、課題は他の部分にもある。
価格が高く、スマホ全体に占める比率はまだ低い、という点だ。
MM総研の調べによれば、2025年度における、世界全体でのスマホ市場のうち、折りたたみスマホの占める割合は1.4%(12.25億台のうち1720万台)にすぎない。日本市場では1.1%で、2025年度の出荷台数は33.4万台にとどまる。
サムスンの積極的な展開やアップルの参入があったとしても、2026年度の市場規模は76万台で、全体の2.6%と予想されている。
台数自体は倍以上となり、2027年度には100万台規模になる、との予測ではあるのだが、メジャーになるとは言い難い状況だ。
ハードルになっているのが「価格」だ。Galaxy Z Fold8は26万9880円(サムスン直販価格)からと、スマホの中でもかなり高い。月ごとの分割での販売や旧機種の買取による値引きなど、価格面での施策も多数行われている。
そもそもこの値付けでも、かなりの「日本ディスカウント」だ。アメリカでは1899.99ドルで売られている。これはアメリカでの消費税(地域ごとに異なる)を含んでおらず、さらに為替相場(1ドル約159円)で換算した場合、日本では5万円以上安く買えるという計算になる。
ただそれでも価格は高い。


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