アップルに限らず、高付加価値なスマホとして「折りたたみスマホ」市場に注目するメーカーは多く、ライバルは増え続けている状況だ。
サムスンがトップシェアを維持するためにも、「対アップル」「対他メーカー」施策は重要であり、その軸に据えたのが「3モデル展開」、ということになるだろう。
日本企業と組んだ「極秘プロジェクト」
ただし、複数機種を展開するのは容易なことではない。ヤン副社長は「これら3つの折りたたみ体験を実現するには、単にサイズや形状、デザインを変更するだけでは不十分」と話す。
構造は設計全体に影響しており、ディスプレイを変えればヒンジが、ボディを変えれば放熱性やバッテリー構造が変わってくる。そのため、多くの部分で独自開発を行い、最適化する必要が出てくる。
中でも今回強調したのは、ディスプレイに「チタン素材」を採用したことだ。同社はこれを「Flex Titanium」と呼んでいる。折りたたみスマホは「開閉」という作業がつきもの。有機ELを使ったディスプレイを折り曲げることはできるが、長期的な堅牢性が必須になる。
ヤン副社長は「今年発売した第8世代の開発が最も難しく、同時に最も革新的だった。その中核にあるのがFlex Titaniumだった」と話す。その開発では、日本企業との協業が不可欠だった。
「世界中の名だたるチタン製造企業にアプローチしたが、私たちが求める高品質な母材を提供し、それを数十マイクロメートルレベルという非常に薄く、均一で安定した品質に加工できる技術力を持っていたのは、ある日本メーカーだけだった」(ヤン副社長)


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