「2000年に誕生したクマミルクは、親が駆除された子熊を動物園が引き取って育てる際に必要となったことが開発のきっかけでした。ミルクは炭水化物が少なくてタンパク質が多いのが特徴です。
エレファントミルクは海外でも生産されていましたが、輸入すると検疫もあって時間がかかるため、国内で調達できれば便利ということで14年に開発されました。当社の研究でゾウの母乳にグルコサミンが多く含まれていることが判明したので、グルコサミンを強化しています。
海獣用ミルクは18年に誕生しました。海獣の人工繁殖は非常に難しいため育児放棄が起きやすく、人工ミルクが必要になるケースが多かったからです。海獣は冷たい水の中でも体温を奪われないように皮下脂肪をつける必要があり、母乳に脂質が多く含まれているので、海獣用ミルクも脂質を多く配合しています。
また特定の動物の母乳成分に偏らせず、イルカやオットセイ、アザラシなど、さまざまな種類に使える設計にしています。施設によっては、サーモンオイルなどでさらに脂肪分を足して利用することもあるそうです」(丸山さん)
ピューマの赤ちゃんの哺育に活用されたキャットミルク
動物園や水族館では専用ミルクのほか、汎用性が高い同社のドッグミルクやキャットミルクも活用されている。
「盛岡市動物公園ZOOMO」では、ピューマの赤ちゃんが生まれた際、母親が初産で乳量が少なかったこともあり、子ども3頭に人工哺育でキャットミルクを与えていたという。哺乳期間が終わった後も、しばらくは粉の状態で肉にふりかけて栄養補給として使われていた。


※ログイン後、コメント入力が可能です。