ネット上の批判にあるような「新しいドラマを作れなくなっている」という様子はなく、実際に多くの新作が制作されています。ただ、前例のない斬新な企画が通りにくいのは間違いなく、その一方で、続編の制作も脚本・演出、キャスティングなどの点で簡単ではありません。
制作サイドは「時代を超えて愛される主人公を描く」こと。さらに「令和の変化を採り入れることで既存のファンだけでなく新たな視聴者層を発掘していく」という難しいミッションが課されています。
また、制作サイドは続編を制作することで「懐古主義」「苦肉の策」などの批判が浴びせられることは織り込み済み。「それ以上に喜んでくれる人が多いだろう」というマーケティングに基づいた戦略と言っていいでしょう。
実際、『GTO』の続編を「低視聴率」と叩くようなネットメディアの記事をよく見かけますが、コメント欄には擁護の声も多く、数字を見ても配信では一定の成果を得ています。
「名作の続編」が毎クール1~2作あるくらいのほうが面白い
ネット上には「フジのドラマは見ない」「コンプラに縛られているフジは面白い番組を作れない」などのフジテレビのドラマというだけで拒絶している人も散見されます。フジテレビのガバナンスや一部の対応に問題があったことは間違いないものの、それとすべての作品を関連付けて考えるのは強引ではないでしょうか。
現場で懸命に制作したスタッフとキャストの仕事まで全否定するのは行きすぎの感があり、シンプルに「見て面白ければいい」のかもしれません。もちろん「見て面白くない」と思ったら批判するのは自由であり、制作サイドはその声を貴重な意見として受け止めるはずです。
最後に個人的な見解を書かせてもらうと、ゴールデン・プライム帯だけで毎クール20作以上、深夜帯を合わせると30作以上が放送されているだけに、名作の続編が1~2作あるくらいのほうが面白いような気がします。
「さまざまなジャンルやコンセプトの作品があって好きなものを選べる」という多様性はテレビドラマ本来の強みであり、名作の続編もそのうちの1つに入れていいのではないでしょうか。


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