「弊社ではパフォーマスダンパーに関して20年近くの知見があるが、最終的には公道テストでの人の感覚が決め手となる」(松本氏)という。
クルマの走り味については、自動車メーカー各社の開発段階でもある程度は定量化するものの、最後は“人の感覚”でファインチューニングしているのが実情であり、パフォーマンスダンパーでも同様のプロセスをとっているのだ。
「(パフォーマンスダンパーの)セッティングが本当に決まった時は、(ノーマル車とくらべて)まるで違うクルマに乗っているような感覚になる」と松本氏。
それならば、自動車メーカーが最初から多くのモデルで標準採用してもよいと思ってしまうが、各社の設計思想やコストなどから、上級グレードのみへの装備やオプション設定となっているのが実情だ。
「JPNタクシー」への装着も多い
なお、トヨタモビリティ神奈川がパフォーマスダンパーダンパー(ボディダンパー)の開発を開始したのは07年の「プリウス」が最初で、25年まで販売総数は約4700セットに及ぶ。
装着数が多いモデルは「ノア」「ヴォクシー」「アルファード」「ヴェルファイア」だというが、装着率が高いのはタウンエースがベースのアルトピアーノシリーズ、「クラウン」シリーズ、そしてハイエースだとする。
また、「JPNタクシー」での装着も増えており、採用したタクシー事業者からはクルマの姿勢が安定することでタイヤの減り方がドレッド面でより均等になり、運用コストにプラス効果になっているとの声があるという。
新車装着とアフターマーケット市場の双方で、今後もヤマハのパフォーマスダンパーは縁の下の力持ちとして活躍することだろう。


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