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「子どもに勉強の面白さが伝わらない」と悩む大人に伝えたい【13歳から大人】まで楽しめる「英国数社理」の本5選

12分で読める
読書する学生
子どもに「勉強しなさい」と言う前に、まず大人が読んでおきたい本を紹介(写真:yapiko/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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①英語は「暗記」じゃなく「理由」を考える教科
『わけがわかる中学英語』(Gakken)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

英語の本として最初に紹介したいのは、学研プラス編のわけがわかる中学英語(Gakken)です。

英語が苦手な中学生の多くは、「英語は理由のないルールを暗記する教科だ」と考えています。

三単現の「s」をつける。過去形にする。疑問文では語順を変える。「これは決まりだから覚えなさい」と言われ、たくさんの文法事項を丸暗記させられる。これでは英語を面白いと感じにくいのも当然です。

でも、英語には英語なりの「なぜ」があります。

たとえば、本書では「未来を表す言い方にwillとbe going toがあるのはなぜ?」「『今、行きます』なのに、なぜI’m goingではなくI’m comingと言うことがあるの?」「英語には敬語がないって本当?」といった疑問を扱っています。

こうした疑問を考えていくと、英語は単なる暗記科目ではなくなります。

goingは「ある方向へ進んでいる」というイメージを持つ言葉ですし、comingは話し相手のいる方向へ近づく感覚を含みます。単語を日本語に置き換えるだけでは見えない、英語話者の視点やものの捉え方があるのです。

これは、大人が読んでも面白いポイントです。学校を卒業してから英語を使っていない人でも、「そういえば、これはなぜだったんだろう」と思う項目がたくさんあります。子どもに一方的に文法を教えるのではなく、「お父さんもこれは知らなかった」「どっちだと思う?」と、クイズのように一緒に考えられます。

英語を得意にする第一歩は、たくさん覚えることではありません。「英語には理由がある」と気づくことです。その瞬間、文法は苦しいルールではなく、謎解きに変わります。

国語の勉強の本質は「自分の見方だけが正解ではない」と知ること

②国語は「自分の常識」を疑うための教科
『13歳から知っておきたい 世界の常識・非常識』(扶桑社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

国語の本として紹介したいのは、谷本真由美さんの13歳から知っておきたい 世界の常識・非常識』(扶桑社)です。

いわゆる読解問題集ではありませんし、漢字や文法を勉強する本でもありませんが、しかし僕は、国語の本質を学ぶうえで、とても面白い一冊だと思います。

国語で大切なのは、文章に書いてある情報を拾うことだけではありません。自分とは違う立場の人が、どのような前提に立ち、どんな考え方をしているのかを理解することです。

僕たちは普段、自分の常識を「世界の常識」だと思い込んでいます。日本では当たり前の学校生活や働き方、家族のあり方、休日の過ごし方が、別の国ではまったく当たり前ではないかもしれません。

同じ言葉を使っていても、「家族」「仕事」「自由」「平等」といった言葉から思い浮かべるものは、人や国によって違います。

本書では、40カ国以上を旅し、海外で働いてきた元国連職員の著者が、世界の衣食住、仕事、家族観、多様性、政治などを紹介しています。学校の教科書やニュースだけでは見えにくい「日本と世界の違い」を、13歳から大人まで読める語り口で解説した本です。

最近の国語の読解問題では、このような自分の価値観に関する問題はとても多くなっています。異文化を知ることは、遠い国の知識を増やすことではありません。「自分の見方だけが正解ではない」と知ることです。

親子で読んで、「これは日本のほうがいいと思う」「いや、海外の考え方にも納得できる」と話し合ってみるといいでしょう。意見が一致する必要はありません。違う意見を言葉にし、相手の理由を聞く。その会話自体が、国語の勉強になります。

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