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ライフ #あの大恋愛の末に…国際結婚ベテラン夫婦の今

「察してほしい」が通じないから強い…《結婚20年の日仏夫婦》円満の秘訣は「ある本」に、悩みは「仕事と家族の優先順位」

11分で読める
国際結婚 日仏カップル
互いの目を見ながら、会話する姿が印象的だった(写真:筆者撮影)(写真:筆者撮影)
  • 久保 佳那 ライター・ブックライター
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二人のコミュニケーションは、娘のクレアさんにも受け継がれている。思春期の難しい時期を迎えた今でも、一度や二度ではうまく伝わらないときにも、数日経ってから同じテーマで話すこともある。

話を聞いていると、二人の関係性は建設的なコミュニケーションが土台にあり、お互いへの深い理解があると感じる。少し踏み込んで、お二人に「結婚生活の危機はこれまでになかったのか」と尋ねてみた。

珠緒さんがその質問を英語でジェロームさんに伝えると、「それはプライベートなことだから、話す必要がない」とはっきりとNOの反応が返ってきた。公私をきっぱり分ける欧米人らしいジェロームさんの一面を見た気がした。

珠緒さんは「そこまでの危機はないですけど、私自身は夫婦二人だけのときと、子供が生まれた後での役割の変化に悩んだことはありましたね」と少し教えてくれた。

取材中に、ずっと通訳をしてくれた珠緒さん(写真:筆者撮影)

ジェロームさんは、珠緒さんについて「彼女は自分にとって、アンカーのような存在だ」と話す。

「船が港に停泊するときにはアンカーが必要で、彼女と私が繋がっているからこそ、何かが起きたときにも立ち向かっていけると思っている」

彼は私の一番の理解者

珠緒さんはジェロームさんが話す様子を静かに見つめながら、こう続けた。

「彼とは同い年なので同じ目線で話ができるし、二人で培ってきた土台があるので、私の一番の理解者だと感じています。一緒にいてくれると安心できる存在ですね」

考えや価値観のすれ違いは、国際結婚に限らず、どんな夫婦にも当てはまることだ。特に、フィンク夫妻の場合は言語の壁があったことで、相手を理解するためのコミュニケーションを意識的に取り続けてきた。

相手との感じ方や考えの違いを、生まれ育った国が違うからというだけで流さず、興味を持ちながら理解するために会話を続ける。そのコミュニケーションが20年で地層のように積み重なり、二人の土台になっている。

後編では、まったく共通点のなかった二人がどう出会い、結婚に至ったのか。そして、二つの文化が混ざり合う結婚式の様子、日仏ミックスの娘さんについて聞く。

自宅のテラスで談笑する二人(写真:筆者撮影)
《続きを読む→→後編》:初対面なのに「待っててくれる?」投資銀行マンと美術学生、共通点0の日仏夫婦が「弓具店の父」に祝福されて国際結婚するまで

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