「これではわかったつもりかもしれない」「説明しろと言われたら、自分は本当に説明できるだろうか」と、常に自分を疑っている。なぜなら、わかったつもりは、本人の頭の中だけにある間は絶対に見抜けないからです。誰かに説明して、初めて穴が見える。説明できない部分が、自分の理解の弱点なのです。
AIに自分の言葉で「説明」してみる
ここでAIが、強力な相棒になります。
AIは、相手を選ばず、何度でも付き合ってくれます。先生に何度も同じことを聞くのは気が引けますし、友達に付き合ってもらうのも難しい。でもAIなら24時間、何度でも、こちらの説明を聞いてくれます。
そして、こちらの説明に対して、「ここの説明が抜けています」「ここがやや曖昧です」「この部分の論理が飛んでいます」と、冷静に指摘してくれます。AIに自分の言葉でぶつけてみるだけで、「わかったつもり」が一気に見えてくるのです。
「私はこう理解しました。穴を教えて」と聞く具体的な使い方は、何かを学んだあとに、AIに対してこう話しかけます。「私は今、〇〇という内容について、こう理解しました。〔自分の説明を入れる〕。この理解で抜けている部分や、間違っている部分があれば教えてください」。
たとえば、歴史の本を読み、明治維新について改めて学んだとします。そのあとに、「私は明治維新をこう理解しています。江戸幕府が終わり、新しい政府ができて、日本が近代化に向かっていったできごとです」と、自分の言葉でAIに説明します。
するとAIは「大まかな流れは理解できています。ただし、なぜ幕府が弱体化したのか、また明治政府がどのような改革を行ったのかの説明が不足しています」というふうに、抜けを指摘してくれます。
これは仕事の専門知識でも、すべてに使えるやり方です。とくに、人に説明する機会のない大人にとって、AIは最高の「説明相手」になります。
ポイントは、AIに教えてもらおうとしないことです。


※ログイン後、コメント入力が可能です。