愛波:子どもの生活リズムを整えることは、何かを無理に詰め込むこととは違います。子どものために何ができるかを親が学び、考えること自体を、必要以上に特別視しないでほしいと思います。
窪田:子どもの睡眠を守ることが、特別な教育ではなく、健康の基盤として受け止められるとよいですね。
愛波:日本で課題だと感じることの一つに、保育園での昼寝があります。5歳くらいの子どもに昼寝をさせると、夜に眠る時間が11時、12時になってしまう場合があります。
窪田:昼に無理に寝かせてしまうと、夜の睡眠が後ろにずれてしまうんですよね。
昼寝を強制せず、「休む時間」をつくる
愛波:そうです。小学校に入って朝起きられず、学校に行きづらくなるケースもあると聞いています。もちろん、休息が必要な子どもはいます。ただ、日本では「寝なければいけない」と一律に求められることがあります。それがつらくて、保育園に行きたくなくなった子どもの相談も受けてきました。
窪田:睡眠を一律に増やせばよいということではなく、その子に合ったリズムを考える必要がある、ということですね。
愛波:はい。ニューヨーク州では、5歳でキンダーガーデンに入ると、45分ほどのレストタイムがあります。寝る子もいますが、それは全員ではありません。
窪田:睡眠が必要な子は、眠ればいいし、そうでない子は起きていてもよいのですね。
愛波:実際に、そのレストタイムに寝ている子の親に聞くと、その子たちは夜も7時や8時に眠っていました。必要な子は休み、必要ない子まで眠ることを強いられない。この違いは大きいと感じます。
窪田:アメリカの学校では、睡眠や外遊びについても教えるのですか。
愛波:アメリカでは「メンタルヘルス」を重視する教育の中で、睡眠や外遊びの大切さが扱われています。子どもたちは外の緑の中でヨガやストレッチをしたり、ヘルスやSTEAMの授業で睡眠について学んだりするそうです。


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