イスラエルの政界は今、熱い選挙モードに入りつつある。議会「クネセト」の総選挙が10月27日に決まったことで各党は一斉に候補者擁立などに動いている。この選挙の最大の焦点は、合計で約19年間に及ぶネタニヤフ政権がさらに継続するか、野党勢力が現政権を終わらせることができるかだ。
ネタニヤフ首相はアメリカのトランプ大統領を手玉に取るような外交をするとともに、ガザのハマスやレバノンのヒズボラなどに遠慮容赦のない攻撃を繰り返す。国際社会からジェノサイドだなどという非難をいくら浴びようともまったく意に介さない。強権的な強い指導者のように見えるが、実は国内の権力基盤はそれほど盤石ではない。
支持率低迷、収賄や詐欺罪で裁判継続中
連立与党の議席はクネセトで過半数をわずかに超えているだけだ。そして、ネタニヤフ首相自身が収賄や詐欺の容疑で起訴され、裁判が継続中でもある。対外的に見せる「強い指導者」のイメージとは裏腹に、国内では国民の批判も強く、支持率も低迷している。
イスラエル国内メディアは頻繁に各党の獲得議席予想などの世論調査を実施しているが、それを見る限りネタニヤフ首相が党首を務める政党「リクード」はほとんどの調査で数議席差ではあるが第2党にとどまっている。
しかし、イスラエルの政治システムは複雑で、リクードが第1党にならなかったからといって、ネタニヤフ首相が権力を失うとは言い切れないのである。
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