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【女子枠問題】東京科学大は学内調査で学生の51.9%が「反対」でも実施、批判が相次ぐ背景…文科省に聞く「合理性」とは

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東京科学大学
東京科学大学(写真: route134 / PIXTA)
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女子枠への疑問の声が高まったのは、東京工業大学(現・東京科学大学)が24年度から大規模な女子枠入試を始めたのがきっかけだ。24年度の女子枠募集人数は58人程度、25年度は149人で、理工系学部の募集人数の1割以上を女子枠入試が占める。

この大規模な女子枠導入で、その分、一般選抜の募集人数枠は減らされた。23年度の一般選抜の募集人数は930人だったが、25年度は女子枠に149人が割かれたために一般選抜は818人となり、全体の1割以上である112人が減らされている。全募集人数のうち10.4%が女子枠となる。

この流れの中で、「女子枠のせいで不合格になった男子受験生もいるはず」「男子学生への差別なのでは?」と学内の男子学生達が疑問を呈し、それをSNSで発信し、インフルエンサー達もそれに共感し拡散され、学外からも反発の声が高まっている。

この学内の反発を大学側は事前に把握していたことがわかる資料があった。

23年7月に公開された東京科学大学の「学勢調査2022ー大学統合と女子枠に関する追加調査 意見まとめー追加調査 報告書」(回答者学内の学生1623名)で、「女子学生比率の増加という目的とその方法論を受けて、女子枠を導入するという取り組み全体についてどう思いますか」という問いに対して、「反対」「どちらかというと反対」が51.9%、「賛成」「どちらかというと賛成」は29.2%、「どちらともいえない」18.8%となっている。

反対意見が約半分あり、賛成意見よりずっと多かった。ちなみに男女でみると、女子学生の54.9%が「反対」「どちらかというと反対」で、男子は51.1%で、女子の方が反対意見が多い。

もともと反対意見が多かったところに大規模な女子枠を開始したから、学内からの反発が強まって、それがSNSを介して外の世界へ飛び火したと推測できる。

この東京科学大学の女子枠への疑問の意見が高まった影響で、今まで大きな反発がなかった他の大学も対応に追われる。

芝浦工業大学は今年に入って、学内の学生から女子枠入試への意見書が提出された。磐田朋子副学長は対面で、その「女子枠反対派」の学生達と意見交換をし、長年アウトリーチ活動を頑張ってきたがなかなか女子学生が増えないといった事情を伝えた。磐田副学長はメディアの取材にも応じ、しっかりと説明する姿勢を示す。

ネットだけではなくキャンパス内でも批判される

一方で、東京科学大学の学生団体「東京科学大に対して公平な入試選考を求める学生の会」によると、26年夏の段階で「大学と意見交換を行う機会が設けられていない」とのことだ。

22年の時点で51.9%だった学内の反対の意見はさらに大きくなっているように見えるが、少なくとも学生への説明はまだされてないようだ。この学生団体は地道な活動を続け、彼らが配るビラを受け取ったり、足を止めたりする人達も増えている。

東京科学大学の大岡山キャンパスに通うある男子学生は「女子枠で入学してきた学生を批判するつもりはない」としつつも、「入試の段階で女子への優遇を見ると、これから就職や昇進で男だからという理由で差別され続けるのかと想像してしまい、悲しい気持ちになるのは確かだ」といい、女子枠で入学したある女子学生は「ネットだけではなく、キャンパスでも『女子枠だ』と揶揄されることがあり傷つく」と語る。

多様性を求めて入試を行うとしても、男女問わず現役の学生が「傷つく」ということはあってはならないことではないだろうか。

23年度以降の「大学入学者選抜実施要項」には多様性を求める入試の「趣旨や方法について社会に対し合理的な説明を行うこと」が必要と書かれている。26年9月4日に東京科学大学から女子枠に関する説明文が出されたが、反対派の学生たちが納得できる内容になっているのかは疑問だ。

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