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「今日できることは明日やろう」「失敗は他人のせい」常識の真逆を掲げる石けん工房が、人気コスメブランドに選ばれた"必然"

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ねば塾
自分たちで建てたという建物は、必要以上に釘が打っている箇所もあるという(写真:筆者撮影)
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「障害のある人は、小さい頃から『なんでできないんだ』とか『また失敗したのか』って言われ続けてきて、萎縮している方が多くて。だから結構虚勢を張っちゃうんですよね。でも虚勢を張ると、できなかったときに商品が全部ダメになっちゃったり、全部その人のミスにされちゃうから、あんまりいいことはないんです。まずはありのままを受け入れる姿勢を示すことで、彼らも世界での立ち回り方がうまくなっていきます」

笠原さんの父・愼一さんが1978年にねば塾を創立した際に決めたという塾是は今も事務所に掲げられている(写真:筆者撮影)

その考えが表れているのが「あれもよし、これもよし、すべてよし」という塾是だ。「今日できることは明日やろう」「失敗は他人のせい」という塾訓と合わせて、創立時に愼一さんが決めたという。

10のうち78の力で、気持ちよく、長く

化粧石けん工場でもくもくと作業をする重田充儀さんのエピソードにも、「今日できることは明日やる」という塾訓が体現されていた。

「彼は養護学校の実習生の時はすごくテキパキ動いて、『白雪の詩』を綺麗に拭いて袋詰めする作業をやってたんですけど、実際会社に入ってみたら、針を持って石けんに穴を開けて『トンネル開通だ』って言って遊び出しちゃって……」

1年ほど粘ったが仕事にならず、粉石けんをつくる部署に異動すると、今度は粉石けんで砂遊びのように道路を作って遊んでしまった。その後も、いろいろな部署で試したもののうまくいかず、最終的にハマったのが「透明石けんの切り出し」という作業だった。

デザイン性の高い「アートソープ」は機械化が難しく、手間がかかる。GReeeeN、ヨコハマタイヤ、Jリーグ、旭山動物園など誰もが知っている団体・企業からも記念品として依頼された(写真:筆者撮影)
アートソープをつくるのに必要な透明石けん。重田充儀さんは、このアートソープをカットするスペシャリストになった(写真:筆者撮影)
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