パランティアはFoundryやGothamという自社プロダクトを、顧客の業務にフィットさせるためにFDEを配置してきた。彼らは顧客のオフィスに数カ月単位で入り込み、業務データに直接触れながら、AIやシステムを業務プロセスに組み込む。
なぜ、FDEは数千万円の報酬を得られるほどに需要が高まっているのか? これにはさまざまな観点があるが、パランティアの例は警察や軍が使うようなミッションクリティカルなシステムをユーザーに変わって活用できるようにすることが高付加価値となったからだ。
どれほど優れたシステムでも、ユーザーが利用できなければ無価値である。しかし、高度なシステムの能力を100%引き出すには高度な知識が必要になる。しかし、ユーザーは成果が欲しいだけで、高度な知識の習得に時間をかけたいわけではない。
こういうニーズに答えたのがパランティアのFDEであり、ユーザーが知識習得に労力を費やす代わりに、パランティアのFDEがその要求に答える。
この文脈が最近のAI活用に適用することができると考えられるようになり、企業内でのAI活用を活性化させる救世主としてFDEが語られるようになり、世界的なAIブームの盛り上がりと共にFDE需要が高まりを見せている。
SES(システム・エンジニアリング・サービス)との違い
日本のIT業界には、SES(システム・エンジニアリング・サービス)という客先常駐モデルが古くから存在する。「エンジニアが顧客先で働く」という表層だけを見れば、FDEはSESと変わらないため、日本ではFDEとSESがよく比較される。しかし、両者は本質的に異なる。


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