大森監督は「自治会や地域の方が世話を焼いてくださっています」と語る。
竹山連合自治会の事務局長、高橋明美さんは、学生や大森監督、公社と密に連携してきた。学生らから「あけみさん」と呼ばれて親しまれている。
自治会は寮の計画を前向きに受け止めた。一方で、実際に学生が住み始めた際には、一部の住民は見慣れぬ光景に戸惑い、「何か起きたらどう責任とるんだ」といった声もあがったという。
高橋さんらは住民と学生の間に立ち、気づいたことがあれば直接声をかける。
「学生に対してもしかりますよ。バイクの停め方や乗り方とか。毎月の階段掃除もそうです。決めたルールを下級生にちゃんと教えてね、と言っています」(高橋さん)
学生は毎年2月の防災訓練にも地域住民として参加する。放水訓練や災害時に使用する仮設トイレの組み立てなどを、住民とともに行う。
ただ、住民側は学生との距離が近くなるほど、線引きも必要になる。
「住民が個別に学生に作業を頼んでしまうことも起こります。学生には『受けないでね』と断るように伝えています。受けてしまうと、『あの子のときはやってくれた』とトラブルになりますから。必要なことは事務局が取りまとめ、監督やコーチにお願いをしています」(高橋さん)
団地の雰囲気に変化も
学生が暮らすようになり、団地の雰囲気にも変化があった。
「学生はすれ違うときに挨拶もしてくれて、明るくなりましたね。小学生が『ユニフォーム姿のお兄さんたち、かっこいい』とあこがれたり、落ち葉掃除のときに学生を見て、子どもたちが手伝ってくれたこともあります」(高橋さん)


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