法務省のHPによると、「『人は変われる。一緒なら』というメッセージと、『ラヴ上等』の出演者たちが自身の過去と向き合い、葛藤する様が通じる」ため、タイアップすることになったそうだ。当然ながら、「法務省という国の機関が人間に火をつけたことがあると語る人物がいるコンテンツとタイアップするのか!」と、批判意見が噴出している。
実際に視聴すると、ネガティブな感情が和らいだ
とは言え、SNSをみている限り、おそらく今回の炎上で誹謗中傷や否定的なコメントをしている人のほとんどが未視聴ではないだろうか。そもそも『ラヴ上等』はテレビ番組ではないし、Netflixに契約して番組を選択して再生ボタンを押さないと視聴できないコンテンツだ。
筆者は以前からNetflixに加入してはいるものの、『ラヴ上等』を一度も見たことがなかった。本稿執筆のため、はじめて視聴したところ、最初に抱いていたネガティブな感情が少し和らぐこととなった。
もちろん、決して犯罪を受容したわけでも、同情したわけでもない。では、なぜネガティブな感情が和らいだのか。『ラヴ上等2』で塩田さんが「人に火をつけたことがある」と過去の犯罪歴を語ったのは「武勇伝として話しているわけではない」と理解したからだ。
炎上要因となった犯罪歴を語ったのは、あくまで過去の自分の過ちと向き合うためのステップだった。日本では馴染みがない人の方が多いかもしれないが、アメリカなどのドラマや映画でよく見る集団セラピーのようなものだ。
似た境遇の人間が集まってそれぞれが自分の苦しさを話し、それに対して参加者が感じたことや疑問を口にしていく。お互いがお互いを理解していく中で、罪を反省し、根幹にある自分の苦しみを受容していくステップなのだ。
塩田さんは家庭環境が悪く、離婚した両親の家や施設などを転々とし、中学2年生ごろ逮捕された。「(犯罪・危険行為を)実行しなければダサい」という地元の風潮で引くに引けなくなり、火遊びのなかで人に火をつけてしまい逮捕されたと語った。


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