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ビジネス #自動車最前線

フェラーリが「初めて乗る人を歓迎したい」という4000万円級オープンカー「アマルフィ スパイダー」の素質

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気温35℃を超えるギリシャ・アテネを舞台に試乗会が行われた
気温35℃を超えるギリシャ・アテネを舞台に試乗会が行われた(写真:Ferrari)
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ボタンを押すと、前席背後のスペースを覆うように、ウインドデフレクターがポンっと飛び出してくる。垂直でなく、水平というのがおもしろい。

このウインドデフレクターは、コクピットへの風の巻き込みを抑えつつ、前席背後に置いた荷物を保護する役割も持つはずだ。

センターコンソールのボタンでポップアップするウインドデフレクター(筆者撮影)

スパイダーがいわゆる“カブリオレ”と違うのは、サイドウインドウをおろして走るのがカッコいい、という点だ。私もサイドウインドウをおろして高速道路を走った。

ガマンしてでもスタイル優先、という決意だったが、風の巻き込みが少ないせいもあり、意外なほど快適で静かだった。夏の夕方から早朝までの時間帯のドライブは、最高ではないか。

ウインドシールドは長めでドライバーの頭上にせまる(筆者撮影)

「運転しやすい」チューニングの妙

アマルフィ スパイダーは、雰囲気重視のスポーツモデルでなく、実際の空力も当然考えられている。ソフトトップは5層で構成されていて、風が当たっても変形せず、きちんと風を車体後方へと流す役目を果たす。

リアエンドには、電動スポイラーがそなわり、速度に応じて角度を3段階で変える。駆動される後輪が浮き上がらないよう、風の力を利用して車体を下へと押しつけるのだ。

高速道路を1時間ほど走ったあと山岳路に入った。標高が上がっていくと、周囲にあまり木が生えていない。赤い色の岩で出来たような土地だ。

アテネ郊外の山岳路は最高のドライブルート(写真:Ferrari)

道は意外によくて、日本の東名高速などよりていねいに手入れされている印象。アマルフィ スパイダーは、不快に跳ねたりしない。

すばらしいと思ったのは、アクセルペダルによる緻密な速度コントロールができることだ。右足の力を緩めると、減速も早い。非常に繊細だ。

ステアリングフィールは、少しゆるい。「運転しやすいようにわざとそうしている」とクーペのアマルフィに乗ったとき、技術者から説明を受けたのを思い出した。

とはいえ、アマルフィ スパイダーを存分にドライブできるようになるには、高い技術と胆力が必要だ。

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