「ディーラーさんの中には、MVのマシンでレースに出たいというところがいくつかあるので、我々もインポーターとして、レースの応援もしていきたいなと思っております」
MVアグスタには公道走行不可とされるレーシングパーツが多数用意されているし、中にはアート作品のようなマシンも。例えば、25年12月の「アートバーゼルマイアミビーチ」で発表された真っ白な「Superveloce Arsham(スーパーヴェローチェ アーシャム)」だ。
このマシンは、スーパーヴェローチェをベースに世界的アーティストであるダニエル・アーシャム氏が「動く彫刻」をテーマに、わずか6台のみが制作された作品。ベース車は公道走行可能なスーパーヴェローチェだが、公道走行用の登録は不可、工場保証もなく、ディーラー販売もなく、価格も一般公開されることのない、あくまで芸術作品という非常に特殊なモデルだ。
オーダースーツのように、自分だけの1台を作るプログラム
MVアグスタには「Sartoria Meccanica(サルトリア・メカニカ)」なる、いわゆるス・ミズーラ、オーダーメイドプログラムもある。これは25年から本国でスタートした、顧客のオーダーでマシンを調整して仕上げるサービス。カラーや素材、それにシートやハンドルバーのポジションなど、フルオーダーのスーツのように仕上げる。そこで、イタリア語でスーツメーカーを意味するサルトリアと名づけられている。
サルトリア・メカニカは、カウリングやタンクのカラーリングやシート素材が選べる「エッセンツィアーレ」にはじまり、フレーム、スイングアーム、トップブリッジのカラーリングまで細かく注文できる「リチェルカート」、そしてヘルメットまで含めてすべてがオーダーの対象となる「イコーニコ」と3段階からなる。
特注サービスは自動車でもトレンドなので、プレミアムブランドであるMVアグスタもオーナーにはウケそうだ。ただし「年間10台限定で、今ところオーダーはいっぱい」(前出・髙原部長)とのこと。数を抑えるのも、プレミアム感のためには重要なことである。


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