筆者はこれまで50を超えるネットメディアとやり取りしてきましたが、競争の厳しさや懐事情の苦しさから、妥当性や公平性よりも数字優先の編集部は少なくありませんでした。一部のデータ、シーン、SNSのコメントを切り取って作るアンフェアな“下げ記事”はその最たるところでしょう。
続編3話目以降に「視聴率低下」記事アップの背景
それが如実に表れていたのが、第13話が放送された直後に「視聴率低下」記事が相次いで報じられたこと。
続編初回の第11話をベースの数字とみなし、第12話は少し下がっただけで「急落」と書けるレベルではないため様子見され、第13話の視聴率が発表された瞬間に、それを待ち構えていた編集者と書き手が飛びつきました。「少しだけど2回連続で下がったのは事実だから書いてOK」という判断なのでしょう。しかし、そこにジャーナリズムはなくメディアとしてのモラルも失われているように見えます。
もう1つの問題は、妥当性や公平性に欠ける書き手の持論をそのままアップするなど、編集のチェック機能が不十分な編集部も少なくないこと。特にエンタメは記事の作りやすさから、取材歴や情報の少ない人を識者のように扱い、PV狙いのアンフェアな下げ記事を書かせる傾向が強いことも危うさの1つでしょう。
これらは当然、ドラマ制作現場のスタッフやキャストも目にしていて、筆者はどこにもぶつけられない悔しさを打ち明けられたことが何度かあります。
そんな下げ記事は視聴率に関連するものだけではなく、脚本・演出を疑問視するようなものも散見されます。
「『VIVANT』、TVer最高記録の裏で始まっている"考察疲れ"。映し出されるエンタメ本来の形」
「堺雅人『VIVANT』約束されたヒットに赤信号、“やりすぎ考察煽り”イージーな匂わせの連発にスポイルされたドラマ本来の面白さ」
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