ただ、報道にはこのあたりの言及もなく、「視聴率が少し下がったのはわかるが、配信再生はどうなったのか? もし少し増えたなら全体の視聴数は変わらないのでは?」などの疑問を抱かせています。
メディア側も「アンフェア」であることは織り込み済み
さらに視聴率の推移は「初回が最も高く、放送が進むたびに少しずつ下がり、人気作のみ最後に上がる」という動きが業界の共通認識。
特に『VIVANT』のような1話完結ではなく連続性の高い物語は途中参入が難しいため、初回より上がることは難しく、徐々に下がるのが自然。制作サイドは「その幅をいかに小さくするか」を考えています。
スタッフやキャストが初回放送前のPRに全力で挑んでいるのは、その「放送開始後に視聴者を増やすことは難しい」ことをわかっているから。初回の視聴者数をできるだけ増やしておくことが重要であり、今年最高の視聴率を記録した『VIVANT』はその時点で成功と言っていいでしょう。さらに言えば、今年最高という基準点が高くなったことで、以降下がるのは仕方がなく、やはりその幅を小さくしたいところです。
ある程度ドラマに詳しい視聴者なら、これくらいのことはわかっているのではないでしょうか。しかし、ネットメディアの編集者や書き手がそれをわかったうえでスルーしていることに、エンタメ報道の危うさを感じさせられます。
ではなぜ、一部を切り取ったアンフェアな記事がアップされてしまうのか。
最大の理由はそれだけ『VIVANT』の影響力が大きく、扱うことでメリットが得られるから。多くの記事が報じられる中、ネガティブな記事をアップすることで注目を集められますし、実際Yahoo!トピックスにも選ばれました。
これによってネットメディアの編集者はPVなどの数字を得ていますし、個人の書き手の中には記事1本の原稿料だけでなくインセンティブを含めた報酬を得ている人もいます


※ログイン後、コメント入力が可能です。