20年以上ドラマの現場を取材し、ドラマ解説を仕事にしてきた立場から、テレビ局、ネットメディア、俳優、スタッフ、編集者、書き手などに一切忖度せず、『VIVANT』をめぐる報道の本質を掘り下げていきます。
「視聴率が下がった」第13話も、実は全番組でトップ
まず視聴率の推移をフェアな視点から見ていきましょう。
『VIVANT』続編の初回にあたる第11話の視聴率は個人12.1%・世帯18.8%で、これはNHKの朝ドラや大河ドラマなどを含めた2026年トップの記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。続く第12話は個人10.4%・世帯16.4%、第13話は個人9.7%・世帯15.1%でした。
少しずつ下がっているのは確かである一方、それでも依然として今年最高レベルをキープ。長年ドラマ視聴率のトップを走り続ける朝ドラの「風、薫る」(NHK総合)が個人7~8%台・世帯13~14%台であり、それを上回っていることを踏まえても、まだ「視聴率低下」と報じられるタイミングではないでしょう。
近年、連ドラの視聴率は「個人3~4%・世帯5~6%で及第点」などと言われていて、『VIVANT』はその3倍程度を記録していることになります。
ちなみにドラマより配信や録画での視聴が少ないバラエティは個人5~6%・世帯8~9%あたりが及第点のラインに設定されがちですが、『VIVANT』は下がったと報じられた第13話でもそれらを押さえて全番組のトップ。しかし、アンフェアな記事ではこれらが考慮されず、視聴率のわずかな下降を切り取られ、それがトップ級のトピックスとして報じられています。
そもそも最近の連ドラは「人気作ほど配信・録画で見られて視聴率が上がりにくい」と言われるジャンル。事実、『VIVANT』の第11話はTVerの全コンテンツ歴代最高記録を大きく更新しました。


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