だからこそ洪社長が重視したのは、日本市場に合わせてブランドの軸を変えることではなく、日本の市場や商習慣を理解することだった。
さらに、追い風となったのが、コロナ禍以降に広がった韓国カルチャーへの関心だ。
「韓国食品への関心が高まり、バイヤーの皆さんも『韓国で人気の商品を取り扱いたい』という意識を持ってくださるようになりました。K-POPや韓国ドラマなどをきっかけに、若い世代を中心に韓国カルチャーへの関心が高まっていたことも大きかったと思います。そうした流れの中で、ブルダックの独自性を丁寧に伝えてきました」(洪社長)
その結果、日本での売り上げは直近5年間、平均25%の伸び率で推移しており、26年は現在までに前年比で35%増と、さらに成長が加速しているという。
SNSが生んだ大ヒットフレーバー「カルボナーラ」
現在、日本で最も人気が高いフレーバーは、世界でも定番の一つとなっているカルボナーラ(以下、カルボ)だ。
「カルボは、ブルダックを初めて食べる方にもおすすめの商品です」と洪社長も自信をのぞかせる。
カルボは実は、韓国の消費者がSNSなどで発信していたアレンジレシピから着想を得て商品化されたものだ。こうしたアレンジレシピが数多く生まれる背景には、日本と韓国の食文化の違いもあるという。
「日本では、例えばうどんであればある程度定番のスタイルがありますよね。一方、韓国では、同じ料理でもさまざまなアレンジを楽しむ文化があります。代表的なところでは、チキンも味付けの種類が非常に豊富です。そうした文化が、インスタント麺にも反映されています」(洪社長)


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