圏央道は、ほぼ全線が片側2車線であるが、東名高速や中央道など放射状の高速道路が東京からかなりの区間、片側3車線であることを考えると、需要に対して車線が十分ではないようにも思える。とはいえ、今から車線を増設することは、特にトンネルが多い区間ではほぼ不可能であろう。
外環道の未開通部分の早期開通が望まれるが、こちらも地下トンネルの工事が思うように進んでいない。2020年に工事区間である東京都調布市内で陥没事故が起きたことも、開通の遅れに影響している。
対症療法ではない道路建設に期待
日本では、「渋滞解消につながります」という名目で次々と高速道路が整備されてきたが、特に東京周辺では道路の開通が新たな渋滞を引き起こしていて、全体としての渋滞解消につながっていない例が少なくない。
2015年に全通した首都高の中央環状線(C2)も、他の路線との分岐部分で渋滞が頻繁に発生しており、筆者自身も急いでいるときは利用がためらわれる道路である。
今も渋滞解消などを目的に、新しい高速道路やそれに準じる道路の建設が進められているが、交通の総量を抑えるためのものではなく、対症療法としての「建設第一主義」の流れであるように思える。人口減少社会に果たして唯一の正解なのか、立ち止まって考えることも必要かもしれない。
なお圏央道では、今年度、未開通部分の開通が予定されており、千葉県内「大栄JCT~多古IC」間が今年の秋に、「多古IC~松尾横芝IC」間が27年3月までに開通する予定である。周辺のよりスムーズな交通の流れに資するとよいのだが……。


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